レビルと非公式に会談したロンドベルは、全てをレビルに明かす。そして自分たちは悲劇少なく平和をもたらすことを目指していることを告げる。それに賛同したレビルは、ジオンとの対等な和平交渉を行うことを約束する。
それから数日後、2月14日。世界は衝撃の事件を知らされる。スペースノイドとの和平を探るレビル派に業を煮やした地球至上主義者たちが、サイド6のコロニー連合の一角であるプラントに核攻撃を加えたというのだ。
そして、ティターンズの設立を宣言して地球連邦軍の4割を手中に収めてしまった。
核攻撃されたコロニーユニウスセブンは破壊され、24万人の犠牲者を出した。プラント国防委員長のパトリック・ザラは、報復として地球へニュートロンジャマーを打ち込み、核分裂を抑制した。そしてジオンと同調して地球への降下作戦を開始したというのだ。
このあまりにも迅速な報復行動のため、プラントとジオンによる自作自演説も囁かれたが、真相は闇の中だった。
後手に回ったロンドベルは、大規模な地上戦に介入することもできずに情報収集に追われていた。
そんな中、マクロスフロンティアのアイランド船内において、ランカ・リーによる慰問コンサートが開かれた。フロンティアの人間を始め、ロンドベルやその協力者たちも招待され、一時この戦乱を忘れていた。
その最中、警報が鳴り響く。コンサート会場に飛来する超時空生命体ヴァジュラ。迎撃のため出撃するロンドベルであったが、時を同じくして強行偵察のためアイランド船内に侵入してきたゼントラーディとも戦闘になる。
船内の光景・・・男と女が共にあり、歌や音楽が溢れ、戦い以外のものに満ちたそれにカルチャーショックを受けるゼントラン。それを撃退したのは、見慣れない格好の女神と見紛うばかりに美しい女性と、小型の人型兵器を駆る女性の二人であった。
特に生身に見える女性は、自身の10倍近い巨体のゼントラーディ軍の機体を次々と撃破していった。一方、飛来したヴァジュラはロンドベルによって撃退された。
ヴァジュラを撃退したものの、アイランド船に卵を産み付けてられていたことが判明。 ただ、司令塔である女王とは隔絶されているようで、相互通信による統制や進化能力は機能していない様子だ。それゆえ、現行兵器でも当面は対処可能であり、絶対的な脅威にはなりえないとの分析だ。
スペースノイドとアースノイド、ナチュラルとコーディネイター。
そしてヴァジュラの出現に謎の女性たち。ますます混迷していく世界はどこへ向かうのか。
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