日本を後にしたホワイトベースとロンドベルは、ジオン勢力下にある北米大陸へと進路を取った。ホワイトベースのクルーたちとも打ち解け、関係を育んだのも束の間。ジオン重力戦線司令官ガルマ・ザビ大佐率いる攻撃部隊が待ち受けていた。その中には赤いザクも・・・。
ギレン・ザビの野望を阻止し、ドズル・ザビを非業の死から救うべくガルマに接触しようとするシン・マツナガ少尉。彼は愛機「白狼」を駆ってガルマの乗艦ガウ攻撃空母に肉薄する。発光信号により会談の意思を伝えたものの、その直後にゼントラーディ軍の地上侵攻部隊と交戦が開始されジオン軍は撤退。
ゼントラーディ軍の撃破した後、ガルマとの会談を実現させた。ロンドベルの持つ未来に関する情報を開示することで聡明なガルマを引き込むという当初の計画ではあったが、傍らに控えるシャアを警戒するあまり、ロンドベルは情報開示を渋り、ギレンの悪行を伝えるのみにとどまる。
ガルマは兄ギレンに非があれば正すが、自分もザビ家の男。なによりも戦争に勝つことを優先させる身と、会談は決裂してしまう。
そもそも、ガルマを味方に引き入れるには、彼の背負うザビ家を捨てさせる意思も情報も圧倒的に不足していたのだ。
シン・マツナガはガルマが立ち去るのをただ奥歯を噛みしめて見送るしかなかった。自分はこんなことのために命を懸けて来たのか? なんのための会談だったのか? 彼は答えの出ない問いを自らに繰り返すしかなかった。
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